建築思考整理

無責任と適当な感想

盲目の建築学生 20221021

シーンが浮かぶのに図面が起こせないなら、必要諸室を書き出してみりゃよい。言うのは簡単、やるのは難儀。書き出したところで、うまいこと仕方に収まらない。なんとか納めて、簡単な図面を書いて、模型にしたら問題点がゴーロゴロ。

 

当たり前だ。想像力が足りていないから。一つのことに夢中になって、他のことが見えなくなっている。なるほど、これも総合力。

 

絵を描いて生きていきたかった。やる前から無理と決めつけて、その道には進まなかった。気ままに描く絵は無責任だし、楽しい。思えば設計課題など、無責任でよかったはずだ。いつからか、さも自らがプロであるかのように責任感を振りかざし、自分を押さえつける設計ばかりしていた。

 

最終的にはそこに行き着くとしても、構想が下手な私には最初に吹っ飛ぶことができない。人の得意不得意はよく現れるものだ。私の描く絵も実に勤勉、悪く言えば遊びがないものばかり。設計の性格がドローイングに表出するのは、どうやら偶然ではないようである。